みちにわマルシェ2023 レポート


10/20 みちにわ 1日目
前夜祭は、雨だし、寒いし、風強いし、というこれまでで一番過酷(!?)な中での屋外イベントとなりましたが、それでも来てくださる皆さん、ボランティアや出店者の皆さん、設営でご尽力くださった皆さんのおかげで、おでん出汁がおなかにも心にもあたたかい夜になりました。






みちにわ(は)5m幅の滞留空間、、、の社会実験でもあったのですが、雨の中でも、食べる空間、出店エリアが分かれた空間と、主客が交差する体験エリア、ステージ(トーク)と見る側の関係など、色々収穫がありました。もっとも、雨の中での条件なので、沿道店舗の懐の深い庇がいかにありがたいか、ってことなども含めて。

トーク前半はミリオン座の副支配人と弊社白石の映画の話。あ、映画観たいなー。まちにこういった文化拠点があるって本当にありがたいことです。ちょうど映画観てから寄ってくださった方もいらっしゃいました。

後半は「まちからなくなるもの」について。愛知県美館長の拝戸さんと、写真家・アーティストの山田さんをお迎えし、私は聞き手を担当しました。
筋なしではじまったトークですが、すごくよかったです。こんなにまち全体が激変しているのに、ゲートや、風景となっていた壁画など、機能的空間ではないものの変化に対してセンシティブになるのはなぜか。山田さんの指摘がとても面白かった。
私は安直に「文脈ですかね」と言ってはみたものの、拝戸さんからは「コンテキストって面白くなくて、物語が残っていく」という話がありました。山車のからくりの物語にしても、ゲートが出来る時のドラマや、リゴの壁画やナウィンの壁画にみる物語にしても。100年後に民話になって残ってる、なんていうことがあるかもしれません。

「長者町」という名前を使う機会がなくなっていく事も危機感として山田さんから提起されました。集まること、同窓会のような一年に一回のえびす祭りというチャンスそのものがあることも拝戸さんから話していただきました。
残したい、とか、どんな形で?とか、そもそもなんで寂しさを感じるのか、というのは、まちの今後を描く上でもすごく大事な議論だと改めて痛感しました。
まずは次の場づくりに向けて動き出そう、というところで終了。濃密な30分トークでした。

今年は、「職住混合のまちにふさわしい、” みち” であり” にわ” である、豊かで居心地の良い空間づくり」を目指しました。
だけど1日目は雨!2日目はお天気でしたが寒かったー。昨年にみられたような芝エリアでピクニック風にくつろぐ雰囲気にはならず、そのかわり、「ホットワインがことの他美味しかった」なんて感想や、「今年は大人っぽいね」とか、「毎回違うことやってるのも面白いね」と言ってくださるお客さんもいて、ありがたいことです。
大きなテントは、将来公共空間に5M幅の滞留空間ができたらどんな可能性があるか、という課題の元に設置、天幕は有松絞りで染めていただき、やわらかな風景をつくってくれました。
これを設置するのが一番大変だったらしく、陣頭指揮の森田ら弊社だけでなく、ボランティアや様々な方々にお世話になりましたm(_ _)m
全体に①体験する②飲む・食べる③話す・
交わるゾーンで構成。全体で17のブースにご参加いただきました。
何よりもすてきな出店者さんたち、お客さま、本当にありがとうございました^ ^



